がん 放射能、放射性物質

放射線治療の概要・副作用・治療費

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放射線治療とは

・放射線治療とは、エックス線、電子線、ガンマ線などの放射線を用いて、がんを安全かつ効果的に治療する方法。
・放射線療法には体の外から放射線を照射する外照射と、放射線を出す小さな線源を病巣付近に入れて体の中から照射する内部照射がある。
・がん細胞に放射線を照射することで、がん細胞内の遺伝子にダメージを与えてがん細胞を壊す。この際、正常細胞もダメージを受けるが自ら修復することができる。(がん細胞は自ら修復しない。)
・家族に放射能の影響が及ぶようなことはない。

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放射線治療の期間

・通常多く行われる外照射の場合は4週間から7週間にわたって平日毎日行われる。
・実際の照射時間は数分であり、痛みや熱さは伴わない。但し、正常細胞が受けるダメージの副作用を伴うことがある。
・放射線治療の効果はすぐに現れないことがある。十分な効果が得られるまで数か月かかることもある

放射線治療の副作用

照射を受けた部位の機能が低下することなどにより、各部位に関係する機能の副作用が発生する。一例は次の通りである。
皮膚の炎症・・・放射線治療を受けた部位の皮膚が赤みがかってきて痒くなったりヒリヒリすることがある。数週間で次第に回復していく。
つばが出にくくなる・・・唾液腺が被ばくすることで唾が出にくくなる。治療終了後ある程度は回復。
のどの痛み・・・放射線被ばくを受けた粘膜の急性傷害が原因。治療終了後数か月でかなり改善してくる。
味覚の変化・・・舌の味蕾細胞への放射線障害が原因。回復まで半年から1年を要する。あまり回復しない場合もある。
吐き気や嘔吐・・・消火器が治療の範囲に含まれている場合に放射線の影響で消化機能が低下した場合に発生。
全身倦怠感、むかつき、食欲不振・・・放射線宿酔(放射線を消化器官に受けた場合)の場合は数週間で回復。
脱毛・・・頭部に放射線照射を受けた場合、照射を受けた部分の毛球細胞がダメージを受けて脱毛する。髪は治療終了後3~6か月で生えてくる。

放射線治療の治療費

複数の医療機関の情報をまとめると次の通り。なお、窓口での負担は下記の1~3割程度。
・乳がんの放射線治療(25~30回治療) 総額約40万円~50万円
・定位放射線治療(病巣に対し多方向から放射線を集中させる方法) 総額約63万円
・強度変調放射線治療(前立線がんを37~39回治療) 総額約140万円

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