白血病とはどんな病気か
白血病は血液のがんである。
正常な血液は体に酸素を運ぶ赤血球、ばい菌などから体を守る白血球、けがをしたときにかさぶたの材料になって出血を止める血小板という成分から出来ている。
血液は骨の中の骨髄で作られているが、白血病になると骨髄の中ががん細胞でいっぱいになり正常な血液を作ることができなくなり、いろいろな症状が出てくる病気である。
子供の白血病患者の人数
日本では子供の白血病が年間800~1000人くらい発症している。そのうちの70%が急性リンパ性白血病、25%が急性骨髄性白血病に分けられる。
白血病の症状
よく見られるものとしては、「易疲労感(疲れやすい)」、「顔色が悪い」、「発熱」の3つの症状がある。加えて、血小板の不足により出血斑(血が止まりにくくなる)が出たり、手足や関節の痛みを訴えることもある。
小児白血病の治療法
現在の小児白血病は多くが抗がん剤の治療だけで治すことができる。
骨髄移植などの造血幹細胞移植と呼ばれる治療を必要とする数は少なくなっている。抗がん剤には注射と飲み薬、筋肉注射などがある。急性リンパ性では2~3年、急性骨髄性白血病では半年という長い時間をかけて白血病を治す。
小児白血病の治癒率
小児の急性リンパ性白血病では80~90%、急性骨髄性白血病では70%ほどが治せるようになっている。