アルツハイマー病の治療には、薬と薬以外のケア・リハビリなどがありますが、薬物治療ではアルツハイマー治療薬を用いて中核症状(記憶障害、見当識障害、判断力低下など)を抑えながら進行を抑えることを目指します。
アルツハイマー病治療に用いられる薬
コリンエステラーゼ阻害薬
【副作用】吐き気、嘔吐、食欲不振、下痢、脈が早くなる、興奮、持病の不整脈や気管支喘息や十二指腸潰瘍の悪化、貼付剤の貼り付け部分のかぶれ
ドネベジル(アリセプト、ドネペジル塩酸塩)
【対象】軽度、中等度、高度
【錠形】錠、口腔内崩壊錠、細粒、内服ゼリー、ドライシロップ、内用液、口腔内崩壊フィルム
【用法】1日1回
ガランタミン(レミニール)
【対象】軽度、中等度
【錠形】錠、口腔内崩壊錠、内用液
【用法】一日2回
リバスチグミン(イクセロン、リバスタッチ)
【対象】軽度、中等度
【錠形】パッチ剤(貼付薬)
【用法】1日1回(背中、上腕、胸のいずれかに貼付
NMDA受容体拮抗薬
【副作用】ふらつき(めまい)、眠気、頭痛、血圧上昇、便秘、食欲不振、持病のてんかん発作の誘発、肝機能障害がある場合は薬が排出されにくいため減量して使用
メマンチン(メマリー)
【対象】中等度、高度
【錠形】錠、口腔内崩壊錠
【用法】1日1回