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脳卒中の症状や前兆

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脳卒中の症状や前兆

意識障害、運動障害(単まひ、片まひ、四肢まひ)、感覚障害(半身、交代性)は気づきやすい症状である。
重症の場合は本人や異変に気付いた周辺の人の判断で、いつでもすぐに救急車などで病院に駆け込む。

脳卒中の程度

脳卒中の症状と程度は多彩ですぐに気付くとは限らない。
意識障害は程度によってぼーっとしていたり、軽い酩酊状態のような軽度の意識障害から、刺激に全く反応しない昏睡状態まで様々である。程度の違いは運動障害や感覚障害でも同様である。意識が障害されず、手足に違和感がある、力が入りにくいなど軽症の場合は脳卒中と思わずに、様子を見てしまうこともある。
その間に、急性期の治療の機会を逃してしまい、悪い結果となることも考えられる。
症状がわずかの時間で治ることもあるため、安心せずに必ず検査を受けるようにすることが大切である。

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くも膜下出血の症状

運動麻痺があれば多くの人は脳卒中に気付くが、意識は保たれているくも膜下出血では運動麻痺を伴うことはまれである。他の病型では80%程度運動麻痺をともなうが、くも膜下出血の場合は24%にとどまる。

くも膜下出血は脳出血と同様に意識障害を伴う割合も50%程度と高いが、脳出血と異なるのは脳動脈瘤が破裂した瞬間に意識障害が起き、短時間に回復するなど症状の変化に富んでいること。
くも膜下出血の特徴的な症状は突然起きる頭痛とそれに続く嘔吐で、それぞれ80%、63%を占める。意識が良い場合でも嘔吐を伴うのが特徴である。

頭痛が少しずつ和らいだとしても、一度破裂した脳動脈瘤は容易に再破裂し、死亡の可能性が高まることから、突然の強い頭痛とともに吐き気や嘔吐が出現した場合はくも膜下出血を疑い、直ちに検査を受けることが大切である。

気づきにくい脳卒中の症状と発症パターン

・なんとなく反応が鈍い 意識障害の可能性がある。
・箸や茶碗がうまく使えない、タオルをちゃんと絞れない、スリッパが脱げる、まっすぐ歩けない 軽い運動麻痺の可能性がある。
・触った感じが右半身と左半身で異なる、びりびりするなど異常な感じが起きる、風呂に入った時などに左右で熱さに違いがある 感覚障害の可能性がある。
・話そうとしても言葉が思い浮かばない、何を話しているかわからない、全く話さなくなった 失語症の可能性がある。
・視野の半分しか注意が向かない、うまく服を着ることができない、計算ができなくなる、字が書けない、読めない 失行、失認など脳の高次機能障害の可能性がある。
・物が部分的に見えにくい 半盲の可能性がある。
・突然の頭痛と吐き気、嘔吐 くも膜下出血の可能性がある。

脳卒中とまきらわしい病気、病名

・似た症状があり、名前もまぎらわしい 慢性硬膜下血腫、腫瘍内脳出血、外傷性脳出血、外傷性くも膜下出血
・脳梗塞があるといわれる場合があるが症状はない 無症状性脳梗塞
・症状がなく偶然見つかる、時に手術をすることがある 未破裂脳動脈瘤

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