いつも目がかゆいのは、通年性アレルギー性結膜炎かもしれません。
アレルギー性結膜炎には、ある季節に限定して目のかゆみや充血などの症状がみられる季節性アレルギー性結膜炎と、季節に関係なく症状がみられる通年性アレルギー性結膜炎とがあります。つまり、いつも目がかゆい場合は、後者の可能性があります。
通年性アレルギー性結膜炎の症状
アレルギー性結膜炎の三大症状は「目のかゆみ」「充血」「涙が出る」です。
通年性アレルギー性結膜炎の症状は多彩で、軽症だと「目の疲労感」「乾燥感」などがあり、重症になると「ごろごろする」「目やにが出る」「目がかゆい」などの症状が目立つようになります。
目がかゆい主な原因
通年性アレルギー性結膜炎は、ハウスダストやダニが主なアレルゲンとなり症状を引き起こします。このダニは人を刺すことはないものの、フンがアレルゲンになります。また、ペットの抜け毛や福家、カビもアレルゲンになる場合があります。
※アレルゲン・・・アレルギーの原因となる物質のこと。
アレルゲンを見つけるには
通年性アレルギー性結膜炎を治すには、その原因となるアレルゲンを特定する必要があります。これは人により異なるので、検査を受ける必要があります。
※検査の種類
・血液検査
血液中にアレルギー反応を起こす物質があるかを調べ、アレルゲンを特定します。
・皮膚テスト
皮膚にハウスダストやダニなどのアレルゲンエキスを垂らして反応させる方法です。
ブリックテストやスクラッチテストなどの方法があります。
治療方法は主に点眼薬による
通年性アレルギー性結膜炎の治療には、主に点眼薬を用います。
1 メディエーター遊離抑制薬
マスト細胞からアレルギー症状を起こす物質(ヒスタミンなどのメディエーター)が出ないようにします。
2 ヒスタミンH1受容体拮抗薬
アレルギー症状を起こすヒスタミンが血管や神経にある受容体にくっつかないようにブロックし、目のかゆみや充血などの症状が出ないようにします。
3 ステロイド剤
上記で効果がみられない場合や重症の場合に使用します。副作用がみられることがあるため、必ず専門医の指示を守って点眼することが必要です。
日常生活の目のかゆみ対策
1 ダニ対策…室内環境の整備
室内の清掃は毎日、ゆっくり丁寧に。
寝具は天日干し、布団乾燥機の使用のよか掃除機をかけてダニを除去。
空気清浄機の使用。
畳、絨毯、カーテン、ソファ、ぬいぐるみ、観葉植物、照明器具などほこりのたまりやすい場所を減らす。
たんす、クローゼットの通気、除湿。
室内でのペットの飼育を控える。
2 生活習慣の見直し
アルコールはアレルギー症状を悪化させるので、症状があるときは控える。
十分な睡眠をとる。
疲労やストレスはたまらないように、発散するようにする。
便秘にならないように適度な運動、食物繊維接種などを心がける。
目がかゆくなった場合のやわらげ方
・冷たいタオルで冷やす。
・水道水での洗顔を避ける(塩素の刺激を避けるため)
・市販の目洗浄カップ駅での洗顔は避ける。多くは防腐剤入りで、目洗浄カップ自体がアレルギーの原因になる場合がある。
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