あまりにも過度なスキンシップをするとペットから病気がうつってしまう場合がある。ペットから感染する病気について説明します。
ペットからの感染が増えている理由
動物から感染する病気を動物由来感染、ズノーシスと呼ばれています。
最近増加している理由は次の理由が挙げられます。
・ペットの室内飼育が増えた
・住宅の気密性が高くなり病原菌が繁殖しやすくなった
・過度なスキンシップが増えた
主な動物由来感染について
パルツレラ症
犬や猫にかまれたり、ひっかかれたり、なめられて感染したり、くしゃみによる飛沫感染により感染することもあります。
<症状>
・傷口が赤く腫れて激しい痛みが出る
・咳、副鼻腔炎、気管支炎
・重症化して肺炎や髄膜炎を起こし死亡した例もある
イヌ・ネコ回虫症(トキソカラ症)
犬や猫の糞に含まれる寄生虫である回虫の幼虫や卵が、何らかの経緯で口から入って感染します。
<症状>
・発熱、倦怠感、食欲不振、ぜんそく、肺炎
・目に入ると視力・視野障害などが起きる
トキソプラズマ症
猫の糞に含まれる寄生虫であるトキソプラズマの卵が何らかの経緯で口から入って感染します。
<症状>
・抗体のない妊婦が初めて感染するとまれに退治に影響する
・胎児化感染すると死産や流産の原因となり、神経・運動障害が出ることがある
オウム病
オウム病クラミジア菌による感染症です。オウム、インコなどの鳥の羽や乾燥したフンを吸い込むことで感染します。
<症状>
・39度以上の高熱や咳、全身の倦怠感、頭痛、筋肉痛などのインフルエンザに似た症状
・重症化して呼吸困難や髄膜炎を引き起こし、死亡した例もある