乳がんとは
乳がんは女性のがんで最も多いがん。日本全体で1年間に65000人の患者が出ている。日本では女性の15人に1人が乳がんになるといわれている。欧米では8人に1人である。
乳がんは比較的予後の良いがんであり、早く発見できれば決して怖いがんではなく、乳がん検査受診率が50%を超える欧米では死亡率が低下しているが、日本ではまだ受診率が低いため、死亡率が上昇している。
乳がんの発生部位の頻度
外側上部 47.6%
内側上部 23.5%
外側下部 13.0%
内側下部 6.8%
乳輪部 6.1%
※重複事例あり
※資料:全国乳がん患者登録調査報告,第32号,2000
こんな症状があったらすぐに医療機関で検査
乳房のしこり、乳房のくぼみ、乳頭からの血性の分泌物、乳房の皮膚の赤い腫れ、脇の下のリンパ節の腫れ
乳がんは自分でも発見できる数少ないがんであることから、早期発見のため月一回のセルフチェックを心がける。
乳がん検査の流れ
検査を受ける前に
・上半身は専用の検査着を着替えて行うため、ワンピースは避ける。
・乳房から脇の下まで検査するので、制汗剤やパウダーはつけない。
・髪の長い人は、検査の時に髪を結ぶ。
一次検診
問診
視触診
乳房を診て触って診断する。くぼみやひきつれ、皮膚の変化、しこり等がないか確認する。
マンモグラフィ(乳房エックス線検査)
マンモグラフィ検診は欧米の臨床試験で死亡率減少効果が証明されている。自覚症状が出るより早い乳がんを早い段階で発見できる。乳房を挟んで撮るため、痛いと思うかもしれないが、受診した方は思ったより痛くないと感じる方が多いようである。
精密検査
超音波検査(細胞診、組織診など)