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ほくろと皮膚がんの違いは

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皮膚がんは年々増加傾向にあり、日本では年間約1万4千人が皮膚がんと診断されている。ほくろだと思っていてものが皮膚がんだった場合、治療が遅れると血液を通して転移するおそれもある。

皮膚がんができやすい場所

全身の皮膚にできるおそれはあるが、顔や手などの日光(紫外線)が直接当たる部分は発症しやすい。
皮膚がんは皮膚の細胞のDNAが何らかの原因で傷害されたために生じる異常な細胞増殖だが、最大の原因は加齢と紫外線。このほか、重度のやけど、化学物質による刺激も要因となる。

皮膚がんになりやすい人

高齢者は皮膚細胞のダメージが蓄積され、年を重ねるごとに発症しやすくなる。
色白の人は一般的に紫外線に弱い。メラニン色素は紫外線を無毒化してDNAを衛大切な働きがあるが、白人種は黒人種よりも数十~数百倍皮膚がんを発症しやすいとのこと。

海水浴などで強い日差しを浴びて肌が真っ赤になった状態は、やけどを負ったようなものであり、皮膚がん発症のリスクが高まるまた、過度の日光浴は避けるべきである。

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皮膚がんの種類

代表的な3種類として、基底細胞がん有棘(ゆうきょく)細胞がんメラノーマ(悪性黒色種)がある。

基底細胞がん・・・一番多いのは、体毛のもとになる細胞ががん化し、光沢を伴う蒼黒いほくろのような斑点が現れる。8割程度が顔と頭に発生し、体毛が生えない手のひらなどには発生しない。転移の恐れは低く早期治療により完治が可能。進行すると筋肉や骨に達するが、リンパや内臓に転移することはまずないとのこと。

有棘(ゆうきょく)細胞がん・・・表皮の細胞が悪性化したもので、顔や手足にできやすく、赤く盛り上がったカリフラワー状のしこりや、形がくずれた潰瘍状を呈する。高齢男性に多い。治療が遅れると血液を経由して全身に転移するおそれがある。ボーエン病、日光角化症などの前がん病変から移行することが多い。
※ボーエン病・・・日光、放射線、ヒ素、子宮頸がんの原因のヒトパピローマウイルスの感染などで細胞ががん化し、表皮内部にとどまっている状態。皮膚の表面に赤くザラザラした、いびつな形の病変が現れて少しずつ広がっていく。見た目は湿疹と似ているがかゆくない。
※日光角化症・・・日光によって表皮が変質する病気。顔面や手の甲などに、ザラザラした赤いしみや、角のような硬いしこりができていたら注意が必要。

メラノーマ(悪性黒色腫)・・・悪性度が非常に高いがんである。日本人はメラノーマの約半数は足の裏や手足の爪にできる。これらは紫外線が直接の原因ではない。
メラノーマは進行が早く、平らで黒い病変が徐々に浸潤していく。直径6ミリ以上になると、リンパ節や能、肺、骨、肝臓などへの転移の危険性が高まる。とくに初期はほくろと似ているため、ほくろのかんと言われることもある。メラニンを作る色素細胞(メラノサイト)の悪性腫瘍化したものがメラノーマで、良性腫瘍化したものがほくろである。

【メラノーマの診断基準】

・形が左右非対称である。
・肌とメラノーマの境界がはっきりしているところとぼやけているところ、滑らかなところとギザギザなところが混在
・まだらな黒褐色で、不規則に濃くなったり薄くなったりしている。赤色、灰白色、青色と一部に交じっているところもある。
・増殖が速いため、気づいたときには最大径直径が7ミリ以上になっていることが多い。

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